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活躍する卒業生の紹介 石井皐晶さん

2021年02月10日



 令和元年度宗学科卒業生の石井皐晶さん(松久山妙蓮寺徒弟)が執筆した卒業論文「近代知識人の日蓮観―姉崎正治を中心に―」が、昨年10月、第6回中村元東洋思想文化賞「奨励賞」を受賞しました。東洋思想研究の世界的権威、故中村元博士の御名を冠する本賞は、中村元記念館東洋思想文化研究所より、東洋思想に関する優れた卒業論文・修士論文を広く顕彰し、今後の研究を奨励する目的で授賞されます。全国の大学より推薦を受けた多数の応募論文から厳選される本賞は、若手研究者の登竜門として注目されています。今回は、受賞者の石井さんにお話を伺いました。

◎受賞されてのお気持ちは?
 石井さん― 「奨励賞」を受賞したこと、とても光栄に思います。論文執筆に際して、多くの方々より大変なお力添えをいただきました。特に宗学科教員の三輪是法教授・安中尚史教授からの懇切丁寧なご指導なくしては、論文を完成させることもできませんでした。また、学生生活を応援してくれた両親の支えにも心から感謝しています。お世話になった方々に、受賞の報告ができることを大変嬉しく思っています。

◎今後の目標を聞かせてください。
 石井さん― 卒業論文では、宗教学者として著名な姉崎正治の日蓮聖人に対する信仰形態を研究し、徐々に色濃くなっていく信仰のあり様を辿ることが出来ました。今後は姉崎にとどまらず、人の信仰発生や深まりを、宗教全般の広い視座から研究できればと考えています。現在は日蓮宗の教師になるための勉強に専念しており、研究からは離れております。それでも専門の研究書を集めて読むなど、今後研究に着手するための準備をすすめています。