約2500年前、釈迦により説かれた仏教は、西域の国々を経て6世紀半ばに日本に伝わり、社会・政治的な背景に影響を受けつつ、独自性を備えた「日本仏教」として確立されました。
日本仏教コースでは、私たち日本人の精神に深く根ざしている日本仏教全般の思想・歴史、文化の様相を学びます。また、その見地より現代社会が抱える諸問題にアプローチし、社会に貢献することのできる有為なる人材の育成をめざします。
インドでの発祥から日本への伝来・発展にいたるまで、国内外で関心が高まる「仏教」を段階的・総合的に学べるカリキュラムを用意しています。また、一部科目は日蓮宗の資格「僧階講座」にも対応しています。
POINT 1「日本仏教」を体系的に捉える
仏教諸宗派の思想や歴史を体系的に学修し、幅広い視野から日本仏教のあり方を見つめます。
POINT 2仏教の叡智を「今」に生かす
多彩な専門科目の学修を通じて伝統的な思想・文化・慣習を再評価し、仏教の叡智を現代に生かす応用力を身につけます。
日本史を学ぶなら史学科というのが一般的な考え方ですが、自分自身の経験から、日本史を深く学びたいと考えている人にとって、仏教学部は有効な選択肢だと思います。日本史の中でも文化史に特に興味を持っていたので、「日本文化史」の講義では大いに刺激を受けました。それまで体験していなかった能や狂言の映像を観た時には、その迫力に飲み込まれるような感覚を抱きました。普段の生活では接点の少ない僧侶を目指す人々と一緒に授業を受けたり、話をしたりできることも、仏教学部ならではの魅力だと思います。
宗学科 日本仏教コース 在学生