卒業生の声

仏教学科 思想・歴史コース卒業
※2025年度入学生から「歴史・思想コース」に名称変更

広い視野から現状を捉える力が、精神的な強さにつながっている。

 高校生のころ、倫理の授業で触れた東洋思想に強い興味を抱き、仏教学部に進学することを決めました。大学の授業では「仏教史特講」が特に印象に残っています。仏教で最も重要な教えの一つである「空」の思想の変遷に、知的興奮を覚えました。また、三論宗の嘉祥大師吉蔵について学びましたが、苦手だった歴史も思想ベースで学ぶとすんなり頭に入ったことが衝撃的でした。先生方にはいろいろな質問をしましたが、聞けば聞くほど謎が深まり、知れば知るほど自分の無知が暴かれるため、仏教思想の奥深さに感服する毎日でした。

 現在は、自治体向けのソフトウェア開発を行っている企業でSE(システムエンジニア)として仕事をしています。コンピューターのプログラミングと仏教はだいぶ距離があるように思われるかもしれませんが、激務が続いたときなどは、仏教学部の学びが精神的な面でとても役立っています。輪廻転生の概念からも分かるように、仏教はマクロな視点からものごとを分析することが多いと思います。

 仏教学部での4年間の学びは、そんな広い視野があることを私に気づかせてくれました。同時に、自分の現状を客観的に判断する力や、精神的な強さも身につけさせてくれたのではないかと考えています。


仏教学科 文化・芸術コース卒業
※2025年度入学生から「文化遺産・芸術コース」に名称変更

仏教学部の学びが、カメラマンとしての仕事に役立っている。

 高校生のころは仏像鑑賞が趣味で、どうしても仏像を作ってみたかったのですが、立正大学仏教学部の秋田ゼミでは卒業制作として仏像や仏画を制作すると知って、志望を決めました。仏教学部は、実習を含めた美術面での学びが充実しているのが魅力だと思います。また、実習以外でもっとも興味深かったのは、3年次に履修した「比較宗教文化論」です。仏教と他の宗教の相違点や類似点を比較しながら理解していくのが面白く、おかげで世界のニュースに対する理解度も上がった実感がありました。

 卒業後は、成人式やウェディングの振り袖やドレスなどのレンタルサービスをメインに全国展開している企業に就職し、カメラマンとして仕事をしています。いい写真を撮るために重要なのは、被写体の表情やポーズ、そして画面の構図です。大学のゼミで仏像を作った経験は、被写体であるお客様にポーズをつけたり、画面全体の空間把握にとても役立っています。また、カメラを構えながら、仏教学部で学んださまざまなことをお話しすると、お客様に興味を持って聞いていただけるので、会話が弾んで緊張感が解け、素敵な笑顔を見せてくださいます。


宗学科 日本仏教コース卒業
※2025年度入学生から「日本宗教・文化コース」に名称変更

仏教学の広さと深さを知り、冠婚葬祭に関わる企業に就職。

 高校3年のときに立正大学の大学案内を見て、仏教学部のカリキュラムに「仏教デス・エデュケーション」という科目があることを知って興味がわき、いろいろ調べて志望を決めました。人間は必ず死を迎える存在ですが、「仏教デス・エデュケーション」は仏教における死との向き合い方を学び、現代社会における死について考える授業です。私は以前から死生観に関心があったため、とても考えさせられました。大学4年間の学びを通して仏教学の広さと深さを実感し、未知の世界を知ることができました。

 このような経緯から、冠婚葬祭に関わる事業を幅広く展開する企業に入社し、事業部の運営企画にも携わっています。仕事ではさまざまな人に接する機会が多く、中には苦手なタイプのときもありますが、それもその人の個性だと思えるようになったのは、仏教学部で学んだ4年間があったからだと感謝しています。


宗学科 法華仏教コース卒業

僧侶として生きていく上で、根幹となる重要な部分を学んだ。

 私は寺院で生まれ育ち、仏教が常に身近であったものの、仏教の知識や教えを何も知らなかったため、仏教学部を志望しました。大学では、先生方が一人一人の学生と真剣に向き合い、それぞれの個性に応じて熱心な指導をなさっている姿に心を打たれました。悩みの尽きない人生に、仏教をどのように生かしていくか。人々をどのように幸せにできるか。僧侶として生きていく上で根幹となる重要な部分を、仏教学部で学ぶことができました。また、仏教や日蓮聖人の教えを多角的な視点から学ぶことができたのも、仏教学部の特徴の一つだと思います。

 キャンパスは都心にありながら静かで、整備された環境で4年間を過ごすことができました。

 現在は、僧侶を志す立正大学の学生のための学寮で、副寮監として仕事をしています。僧侶として、人として一番大切な心を育てていく立場にあり、日々誠心誠意学生に向き合い、少しでも良い方向に向かってくれることを願っています。

 指導の場で私がお手本としているのは立正大学の先生方です。お釈迦様や日蓮聖人の精神を受け継ぐ立正大学では、人の心に寄り添った指導をしていただきました。これからは、私がその精神を学生につないでいきたいと考えています。