在学生・卒業生の声

大学院生 磯貝宣彰さん

大学院生 
磯貝宣彰さん

あなたはなぜ宗学科に入学しましたか?

私は20年以上前に高校を卒業した後、他大学に進学しました。在学中に日蓮宗信行道場に入場し、日蓮宗の教師の資格を拝領しましたが、すぐに寺院には入らず一般企業に就職しました。そして、20年近く平日は会社勤め、土日は自坊の手伝いをし、施餓鬼会や御会式の際は近隣のお寺様にお手伝いに伺うという生活を送ってきました。しかし、法華経や日蓮聖人の御遺文に関する知識に乏しく、様々な教学書を読んでも仏教用語が難解で、正直なところなかなか理解が進みませんでした。

会社勤めを辞め、一人の日蓮宗の僧侶として檀信徒や一般の人々に向きあったときにきちんと応えられるようになるためにはしっかりとした学びがなくてはならないと思い、師父と相談の上、宗学科に3年次編入学した次第であります。

宗学科の各先生方の講義を受講するうちに段々と理解が進み、様々な知識や情報を得ることができ、自分自身でも宗学や仏教全体に関する興味や意欲が増してくることを実感しました。卒業論文作成にあたって研究論文や史料を調べていく中で、新たな疑問や宗学の奥深さを知りました。そして、先生や先輩方に質問や相談するうちに大学院への進学を考え、再度師父と相談の上、 大学院の試験を受験したのです。

大学院生 磯貝宣彰

宗学科での学びの中で、最も印象に残っていることはなんですか?

久しぶりの学生生活で、また入学後すぐに卒業論文の構想に取り組まなければならず、右も左もわからないまま講義を受けていましたが、先生方の話は私にとって新鮮でした。仏教学部では社会人が履修可能な講義も多く、年配の方から若い学生まで年齢的に幅広い層がいて、多くの方々と知りあうこともできました。

4年次ではインドや中国、日本の仏教伝来の歴史や世界の他宗教等、宗学とは異なる視点からも仏教を見ることができました。 一方で卒業論文を執筆するにあたって2年間の学修だけでは到底理解が及ばない日蓮聖人の宗学の奥深さにも直面しました。

その中で特に印象に残った学びは3年次、4年次を通して受講した「ゼミナール」です。 3年次は4年生の先輩から卒業論文に関するアドバイスを受け、4年次では自分の卒業論文のテーマを通して3年生へアドバイスを行い、その都度、担当の先生に総評をして頂く形式でした。大学院生によるサポートもあり、ゼミのみんなで学びを深めながら卒業論文執筆にあたることができたと思います。

また、図書館には多くの仏教関連の書籍があり、講義で課題が出された際に有意義に活用することができました。これからも図書館をうまく活用していきたいと思います。

宗学科での学びを通じて何を得て、それをどのように将来に活かしていきたいですか?

宗学科に編入学する以前に比べ「何故、日蓮宗では法華経を信仰するのか」、「何故、日蓮宗では御題目を唱えるのか」という問いについて明確に答えられるようになったと思います。また、日蓮聖人の御遺文についても以前より理解できるようになりましたが、 その中で改めて「信心」の大切さに気付かされました。また、日蓮聖人の教えだけでなく、インドをはじめ中国、日本へ仏教が伝来した仏教全体の歴史的な流れや他宗派、他宗教についても学ぶことができ、宗教の概略について関連付けて見ることができるようになったと思います。

大学院進学後も日蓮聖人に関する研究を進めると共に、これから一人の日蓮宗僧侶として檀信徒や一般の人々と向きあったときにその根拠・論拠をしっかりと提示できるようになりたいと考えています。そして、日蓮聖人の教えが現代にも通じる生きた教えであり、日々の生活の中で法華経や日蓮聖人の教えが人々にとっての支えになることを幅広い年代に伝えられるよう努力していきたいと思います。