在学生・卒業生の声

在学生 茂田井教寛さん

在学生 
茂田井教寛さん

あなたはなぜ宗学科に入学しましたか?

私が宗学科への入学を決めたのは高校3年生の夏でした。私立大学の付属高校に通っていたため、高校3年生の4月頃までは付属大学に進学する予定でした。

しかし進路をハッキリと決めていかなければならない時期になり、自分の将来について改めて考えてみた時、明確な目標を持たず、ただなんとなく付属の大学に進学することはあまりよい選択ではないなと思うようになりました。

そこで両親とも話し合った結果、自分の将来を見据えて仏教や宗学に関する知識を高め、自分なりの課題を見出したいと考え、宗学科への進学を希望するようになりました。

在学生 茂田井教寛さん

宗学科での学びの中で、最も印象に残っていることはなんですか?

私は昨年、国内各地の仏教史跡や文化遺産をめぐる「国内仏教文化研修」に参加し、岩手県を舞台に研修が行われました。

その事前学習会で、日蓮宗に所縁のある宮沢賢治の生涯や人となり、法華経との関わり、作品などを学びました。そしてその知識を踏まえた上で現地を回り、地元のお坊さんから賢治が信仰心の篤い、人を惹きつける魅力的な人であったことを聞きました。また賢治が生活した別宅に訪問したことは印象的で、単なる歴史上の人物としてではなく、一人の人間として立体的な存在と感じるようになりました。

実践的に学ぶことで興味や知識がより深められ、記憶に残る研修となりました。

宗学科での学びを通じて何を得て、それをどのように将来に活かしていきたいですか?

私は将来、自坊を継ぐという目標があるので、それに向けて学んでいます。そのためにはただお経を読めればよいだけではないと思います。

2年次以降は宗学に関する講義が本格的にはじまるので、これらの講義を通して法華経の意味や日蓮聖人の教えをこれから深く学んでいきたいです。

※所属は取材時のものです。