第3回 中村元東洋思想文化賞奨励賞受賞(仏教学部平成28年度卒業生 田代 恭菜さん)


 故・中村元博士の御名を冠した中村元東洋思想文化賞は、同博士の生誕地に設立された中村元記念館東洋思想文化研究所(島根県松江市八束町)が、全国の国公私立大学約100校の大学生・大学院生を対象に、東洋思想あるいは比較思想に関わる優れた卒業論文・修士論文を募り顕彰するものです。平成29年10月10日に第3回となる受賞者3名が発表された。優秀賞は筑波大学大学院生、松江市長賞は東洋大学大学院生、そして奨励賞を本学仏教学部仏教学科平成28年度卒業生の田代恭菜さんが受賞し、(過去の受賞者は、第1回:東京大学大学院生、東洋大学大学院生、島根大学学部生。第2回:東洋大学大学院生、京都大学大学院生、東洋大学学部生。)10月21日に松江市で授賞式が執り行われました。

 田代さんの受賞作となった卒業論文は。「瑜伽師地論菩薩地の研究―戒品について―」であり、インド仏教の重要な基本文献「菩薩地」の戒品に関し、サンスクリット語原典・チベット語訳・漢訳を厳密堅実な文献学的手法によって自ら解読翻訳し比較対照した労作であります。また学界未周知の意外な記述の存在を指摘した学術的価値の高い研究であります。なお、田代さんは在学中の学業成績も極めて優秀であり、卒業時には日蓮宗管長賞を受賞している。今後も本学部の中から第二、第三と受賞者が続々現れるよう指導していく所存です。