思想・歴史コース

比較の視点を身につけて、
他者との関係性を読み解く

コンセプト

思想・歴史コースは、仏教の思想そのものや歴史を紡ぐ原動力の理解を目的に、ていねいに文献・史料を取り扱うための手法を身につけることをめざします。

伝統的な仏教学の柱であるアビダルマ・中観・唯識・天台・華厳の諸思想や、日本人の思惟方法に大きな影響を与えた法華経の思想・教理などを系統的に学ぶとともに、インド・シルクロード・チベット・中国・東南アジア・朝鮮半島・日本における仏教の歴史的展開と変容を探求します。

地域、時代、習俗、制度、価値観等、比較研究のパースペクティブを養うことで、世界の異なる思想・宗教・文化・神話・歴史を広汎な見地からひもとき、ものごとの本質を見抜いて理解する力を育みます。

カリキュラム

4 年間のステップアップを通じて、仏教という大きな思想体系をもとに文献・史料を渉猟し、アジア各国、他地域の歴史や他の宗教・思想との比較、さらには現代社会との関わりを学びます。




ポイント1 あらゆる好奇心が学問領域となる
人間の営みや文化・思想の研究にタブーはありません。文献・史料(非文字型でも)をもとに学的手法にのっとれば、どのような分野のテーマ、素材であっても研究可能です。

ポイント2 仏教を学びながら語学力にも磨きをかける
古典文献・史料の解読に必要なサンスクリット語やパーリ語・チベット語・漢文など、特殊言語が基礎から学べます。

※文化・芸術コースの科目もほぼすべて選択可能な、相互乗り入れを実現しています。

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庄司 史生 講師 ほか 「インド哲学仏教学特講1〜6」
仏教の根本思想について、迷信に陥らず正確に把握する
経・律・論の三蔵に通じた学者を三蔵法師といい、この三蔵のうちの論をサンスクリット語でアビダルマといいます。そこでは、なぜ人は輪廻転生するのか、煩悩とはなにかなどの問題が確実な知識のもとに議論されています。前半期は説一切有部のアビダルマについて概説し、後半期ではこのアビダルマを批判した大乗仏教の基本概念である無自性空思想について講義します。

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戸田 裕久 教授 「サンスクリット語 初級」
インド文化圏の多様性と奥深さを体感する
サンスクリット語すなわち梵語は、古来インド文化圏の共通語としての役割を果たし、またその汎用性から宗教・哲学・文学・科学等あらゆる分野で用いられてきました。梵語の発音と文字、文法の大要を講じながら、西欧諸語との関連性や東洋諸語に与えた影響、仏教用語の翻訳上の問題等についても考察し、梵語の世界の広がりと奥行きを体感します。

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手島 一真 教授 「東洋文化史」
中国四千年の歴史に精神文化の歩みをたどる
長く東アジア世界の中心であった中国。この講義では、中国に生成した思潮としての儒教・道教の基礎的理解を踏まえ、仏教が中国社会に浸透していく中で行われた儒仏道三教交渉の事情を紹介します。また中国の祭祀文化や政治史・政治思想、芸術精神との関連についても考察していきます。