仏教文化専攻コース

文化を輪切りにすると人間が見えてくる

コンセプト

仏教文化専攻コースは、人間の営為としての“文化”を本質的に理解することを目的に、歴史・芸術・思想・宗教など文化研究の方法を身につけることをめざします。
一言で“文化”といっても、イメージしにくいかもしれません。しかし、国家や地域社会を動かす政治・経済から、私たちの日常にある生活、そして非日常の存在である祭りや年中行事にいたるまで、それらはすべて人間の思考・感性によって営まれているのであり、広義の“文化”なのです。世界にまたがる宗教思潮としての仏教の精神を知り、それを基軸に、自文化・異文化のとらえ方、人としてのあり方を学んでいきます。
またこのコースでは、仏像・仏画を制作する「実習」など、自らの感触をとおして文化を追体験する取組みも行っています(選択制)。「感性」的経験と、「知」の蓄積とを連動させた“文化”へのアプローチは、自分を見つめ直す機会となり、いまを生きるチカラとなるでしょう。

カリキュラム

仏教の影響下で生み出された文化、あるいは異なる世界観のもと育まれた文化を、多元的アプローチで学んでいく、実践型・ステップアップ型のカリキュラムが特長です。



ポイント1 多彩な科目群で“異文化理解”の可能性に迫る
比較文化・比較宗教・文化財保存学・文化史ほか、多様な切り口の科目群をセットアップ。

ポイント2 文化の“ 意味” を「造る」喜びとともに体験
仏教文化を肌で感じてもらえるよう、仏画や仏像制作など実習型授業を取り入れています。

※仏教思想歴史専攻コースの科目もほぼすべて選択可能な、相互乗り入れを実現しています。

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高橋 堯英 教授 「アジア文化史 〜南アジア編〜」

生活文化を人々の精神面から分析・検証
南アジアに育まれた文化とは、インドを中心とするヒンドゥー教(文化)といえましょう。ヒンドゥー教とは単なる宗教ではなく、インドで育まれ、代々継承され、学習され、発展してきた生活文化の総称です。講義では、この生活文化の総体を、表象的な信仰のレベルと、それを支える思想のレベルとで捉え、考察します。

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秋田 貴廣 教授 「芸術実習基礎」

「古代の美」をカラダで学んでみよう

神社や仏閣にある、カミやホトケの像の意味を考えたことがありますか? 人々が心から救いを求めたとき、思い浮かべる姿、存在は、身近に見ることのできた尊像であったはずです。では、その像を造り上げた人たちの心は、尊像にどのように投影しているでしょうか。「美の様式」表現を自ら体験し、つかんでいきます。

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佐野 靖夫 准教授 「比較宗教概論」

「世界の紛争の多くは宗教に起因する」は本当でしょうか?

宗教は人々の価値観を根底にはらむものです。それがために、前提もしくはモノサシをはっきり定めずに論議してしまったことから、宗教戦争と呼ばれてきた諸々の事件のように、これまで不幸な歴史が繰り返されてきました。ここでは世界の新旧の諸宗教の教理と実践の歴史的展開を軸に、過去だけでなく私たちを取り巻く様々な現況をふくめ比較考察します。